就業規則の作成手続

退職

就業規則の作成手続

スポンサードリンク
 
退職道場労働基準法の知識>就業規則の作成手続

就業規則の作成手続

就業規則は、会社の実態に合わせて自由に作成することができますが、就業規則を作るうえで必ず記載しなければならない事項(絶対的必要記載事項)、その制度の導入は会社の自由ですが定めた場合は必ず記載しなければいけない事項(相対的必要記載事項)があります。

実際に就業規則を作成する際には、これらの記載事項の他にも、福利厚生など、記載してもしなくてもよい任意的記載事項も併せて記載します。

就業規則はその事業所で働く労働者全てに適用され、正社員だけでなくパートタイマーやアルバイトなども含まれます。

しかし、パートタイマーやアルバイトと正社員では労働条件が大きく違うことが多く、同じ就業規則を適用するのは無理がありますので、正社員用とパートタイマー用それぞれの就業規則を作る必要が出てきます。

労働基準法では就業規則の基準に満たない労働条件を定めた労働契約は無効となり、就業規則の基準まで引き上げられるという規定があります。

例えば、就業規則に賞与を必ず支払うという規定があり、正社員とパートタイマーを区別していなければ、労働契約で賞与は支払わないと定めていたとしても、その定めは無効になり、賞与を支払わなくてはならなくなります。

就業規則は、就業規則に届書と意見書を添付して事業所ごとに所轄の労働基準監督署へ届け出を行ないます。

本社の他に支社や出張所がある場合は、それぞれ届出を行なう必要がありますが、本社と支社、出張所で適用する就業規則の内容が同一であれば、本社を管轄する労働基準監督署に一括して届け出ることができます。

労働基準法では、就業規則を作成または変更して労働基準監督署に届け出る場合には、労働者の過半数からなる労働組合(労働組合がない場合は、労働者の過半数の代表者)の意見が記載された書面を添付しなければならないと規定しています。

労働基準法で求めているのは「意見を聞くこと」であって同意を得ることまでは求めておらず、意見の内容は、届出には関係なく、たとえ従業員全員がその就業規則に反対であろうと受理されます。

労働組合または労働者代表者に意見を求めたが、聞くばかりで意見書を書いてくれないなどの場合は、その旨の経緯を書面にして労働基準監督署に申し出れば、意見を聞いたものとして受理されます。

労働者の過半数の代表者とは、その選出方法も含めて労働者側で決めることになります。

転職サイトを使いこなす!

スポンサードリンク
カテゴリ
労働保険加入は義務
労働基準法の強制力
労働者の判断基準
労働基準監督署の業務
会社設立で労災保険の届出
会社設立でハローワークの手続
募集や採用で差別禁止
ハローワークで社員募集
外国人労働者の雇入れ
会社側からの内定の取消
雇用保険の加入手続き
社会保険の加入手続き
採用の試用期間とは
労働条件の明示義務
労働契約の期間
採用時に必要な書類
労働者の賃金とは
賃金支払の原則
賃金の非常時払いと前払い
賃金の出来高払いと保障給
法律で定められた最低賃金
休業手当と休業補償
平均賃金の計算
割増賃金の計算
割増賃金の計算方法と定額残業手当
賞与の性質
退職金制度とは
60歳以上で働く場合の年金
労働時間と拘束時間
変形労働時間制とは
1ヶ月単位の変形労働時間制
1年単位の変形労働制
1週間単位の変形労働時間制
フレックスタイム制とは
三六協定で時間外労働
休日と振替休日と代休
休憩時間の規定
みなし労働時間制とは
専門業務型裁量労働時間制とは
企画業務型裁量労働時間制とは
過労死と判断される場合
管理監督者の割増賃金
年次有給休暇の発生
年次有休日数の付与日数
年次有給休暇の時間分割
年次有給休暇の時季の変更
年次有給休暇の計画的付与
産前産後の休業と手当金
育児休業について
看護休暇と短時間勤務
介護休業について
裁判員制度での休暇
休職制度について
配置転換や転勤について
出向命令について
懲戒処分について
懲戒処分の制限
セクハラについての指針
未成年者との労働契約
労災保険の補償
労災保険の病院手続
第三者行為の災害の労災保険
労災保険の休業補償
通勤災害で労災保険
安全管理者と衛生管理者とは
会社の健康診断の義務
退職の意思表示
労働者からの退職の申入
定年退職の引き上げ
解雇予告と解雇予告手当
解雇が禁止される場合
普通解雇ができる場合
懲戒解雇できる場合
整理解雇できる場合
退職の際の雇用保険の手続
退職で社会保険の手続
就業規則とは
就業規則の作成手続
就業規則の不利益変更
個別の労働紛争の解決
個別労働紛争解決システムとは
労働審判の利用
Copyright (C)退職道場All Rights Reserved
免責事項
当サイトの情報を利用してトラブル等が発生しましても、管理人は一切責任を負うものではありませんのでよろしくお願いいたします