労働者派遣と出向の違い
出向も労働者派遣も、現在の雇用主とは別の事業において就労するという形態においては類似します。
出向とは、出向元事業主(現在勤務している事業主)の労働者としての地位を保持したまま、他の新たな出向先の事業主において労務を提供する形態をいいます。
出向は、出向元の事業主との関係において、移籍出向(転籍出向ともいう)と在籍出向に分類されます。
このうち移籍出向は、労働者が出向元との労働契約関係を終了して、出向先事業主との間で新たな労働契約を締結する形態をとるものであり、労働者派遣には該当しません。
在籍出向は、籍は出向元に置いたまま就業は出向先において行うものです。
出向元に労働契約関係を残すだけではなく、出向元と出向先との間における出向契約によって、労働者が出向先に雇用されることを取り決めて行われます。
在籍出向は多くの場合、通常、出向元の関連会社等において、以下の目的を果たすために行われ、一般的には人事異動として捉えられます。
@経営指導や技術指導の教育訓練のために人材を提供する
A労働者を離職・退職させるのではなく、関連会社にて雇用機会を確保する
B企業グループ内の人事交流の機会として活用する
しかしながら、それが「業として行われる」ようなケースが生じる場合は、労働者供給事業に該当することになります(取扱要領第1、3(2))。
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