転職の知識
自己都合による転職では決断に迷う人が多く見受けられ、迷うのは、現在の職業生活に決定的な支障をきたしていない場合が多く、転職は前向きな次のステップであることが多くみられ、このような場合には転職で成功しやすいといわれます。
迷わずに転職の決断ができるのは、現状に不満を感じているときで、例えば、仕事がつまらない、給与が安い、人間関係が悪い、などいうときです。
しかし、このような場合、似たような状況がどんな職場でもあり、新しい職場に移っても問題が解決できるとは限らないのです。
そして、求人企業の担当者は職場への不満などネガティブな動機で転職を志した応募者には警戒心を抱くのです。
「うちの会社に来ても不満を抱くだろう」と思われれば、採用はされなくなってしまいます。
仕事がつまらないという前に業務改善などに取り組んだか、給与が低いという前にスキルアップや実績向上を目指したか、人間関係が悪いという前に職場内の自分の役割と責任を果たしてきたか、など退職願を出す前に考え直してみることが大切です。
転職には時間も労力も費用も必要で、実力があっても、思い描いた仕事に就ける確証はなく、ステージが変わることで築いてきたキャリアや人脈を活かせないこともあります。
転職をする前に、不安や迷いの中身を洗い出す作業が必要と考えられるのです。
@転職の理由
□今の職場や仕事の問題点は転職で本当に解決できるか?
転職先でも起こりえる問題なら辞める意味は無いといえます。
□希望や目標は転職により実現できるか?
実現の可否が転職と関係なければ、転職の意味はないといえます。
A辞めないで済む方法
□現在の仕事や職場への不満が転職の動機なら、会社や上司と話し合うことで改善できることもあります。
また、繁忙期を乗り切れば勤務状況にゆとりが出たり、資格取得など技能を磨くことで給与査定が変わることもあります。
B転職メリット・デメリット
□仕事や職場を変える場合と原状を維持する場合のメリット・デメリットを書き出してみる。
待遇面、働き方のスタイル、昇進、昇格、キャリア作り、資格の活用、技能の進歩、勤続の可能性、職業寿命など。
C第三者の意見
□職場以外の人に意見を聞いてみると、自分の考えに対する客観的な評価をもらえる可能性があり、また、気付かなかった検討事項や準備不足がみつかることがあります。
D就きたい仕事のイメージ
□転職後、どんな環境、どんな仕事、どんな自分がイメージできるのか、その実現のために今の自分に足りない経験や知識は何かなどを考えてみます。
E自分の売り
□これまでの経験、実績、所持資格、技術、知識、適性、今後の成長性などを考えてみます。
F買ってくれる会社
□就きたい仕事と採用条件と自分の売りが一致しないときや求人が少ないようなら時期を改める必要もあります。
G失業の備え
□交通費や通信費などの細かな支出のほか、講座受講費などの転職経費を考えます。
自己都合の退職なら、失業給付まで3ヶ月間の待機もありますから、無収入で3ヶ月間暮らせる金銭的な備えがあるかを考えます。 |
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