厚生年金基金の給付
会社に勤めて厚生年金に加入しているということは国民年金と厚生年金の両方に加入していることになりますが、さらに会社が企業年金の一つである厚生年金基金に加入していると、老齢厚生年金の代行部分とともに、この代行部分のプラスアルファ分が基金から支給されます。
厚生年金基金は、法律によって設立された特別の法人で、国の厚生年金保険の業務の一部を代行して独自に運営し、通常の老齢厚生年金に比べて手厚く給付しようとするものです。
基金が支給する年金額の目標は代行部分の3、23倍となっています。
厚生年金基金のない会社 |
厚生年金基金のある会社 |
|
プラスアルファ分 |
↑
基金から支給
↓ |
老齢厚生年金
(報酬比例部分) |
↑
国から支給
↓ |
代行部分(*1) |
再評価分
(定額部分) |
再評価分(*3)
(定額部分) |
↑
国から支給
↓ |
スライド分 |
スライド分(*2) |
老齢基礎年金 |
老齢基礎年金 |
(*1)代行部分とは、報酬比例部分に相当する部分から、物価のスライド分と標準報酬月額の再評価分を引いたものです。
(*2)スライド分とは、消費者物価指数による変動分のことです。
(*3)再評価分とは、標準報酬月額を支給時に合わせて過去の報酬を再評価したときの差額分のことです。
代行部分 |
= |
報酬比例部分 |
− |
(スライド分+再評価分) |
基金が代行する部分は、必ずプラスアルファの支給をしなければならないことになっています。
プラスアルファの部分の基準は、代行部分を最低5割以上上回らなければならないとされています。
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